店じまい・店びらき ~閉店のヘキレキ~

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2007年 06月 10日

勇退

今日の店じまいは、5月31日、新橋にあるラーメン勇(いさむ)。
12年の歴史に、幕。

都内を中心に広がるラーメンの一大勢力「元祖一条流がんこ」。
かつてその総本家(高田馬場、現在は池袋)で修行したご主人が開いたお店だ。
8年前、「がんこ」の暖簾を外して営んでいる。


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全く仕事でついていなかった日
どうしてもまっすぐ家に帰りたくなくて
当てもなく街をぶらついていた

裏通りの目立たないところで
頑張っていたこの店に惹かれたのはきっと、
自然な流れだったのかもしれない

でも
店主の親父は誰彼かまわず
しゃべりかけてくる
かと思ったら客に背を向けて
無言のまま
なんなんだこのテンション

ホッペのホクロから白髪の毛が
伸びている

中国人の若い女性の店員かバイトにはやけに愛想がいい

しかも
何だか分からないが、元「がんこ」の名がすたると勝手に思っていた

注文し
やってきたのは
琥珀色の透明感あふれるスープに
黄色の強い縮れ麺
コクがあり、すっきりしていた


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5.31最後の一杯



「常連客らしい男性に、
 うちの卵はどこで取れるか知ってる?
 二子玉(二個玉)と君津(黄身ツー)」 だよ

店主のダジャレも食べ終えた後は
清々しく聞くことが出来た

それから度々来店
ムラがあったりキレが無かったりした時もあった
上品な味になりすぎたときもあった
でも、そんな味も、もう幕引きである



「12年で20年働いた」という言葉の裏には
それだけラーメンに正直に向き合ってきた苦労が伺える

土日は休みだけど、仕込みでほとんど休みはつぶれる。
普段もスープの仕込みで1日4時間も寝られない。
化学調味料は一切使わないため、材料は通常よりも5倍使っている。
チャーシューも4日がかりで作る。
青森の養鶏場で見つけた特大味玉。
原価は190円、それを200円で売るから赤字が続いていた。

閉店の理由は「体調不良」とのこと。
足がしびれるのだそうだ。
何度もぶっ倒れたという。ラーメン屋の名物店主はどうしてこうも足に来るのだろうか。
しばらく休養するという。復帰は果たしてあるのか。
多分、以前ほど客が入っていなかった。雑誌に掲載された直後は混んでいるが。

今月5日、チャーシューの煮汁をお裾分けするタイミングがあったが、行けなかった。



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あのホクロの毛が再び見られるのはいつの日か
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by misejimai | 2007-06-10 18:07 | ラーメン屋


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