店じまい・店びらき ~閉店のヘキレキ~

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2006年 12月 19日

場所柄のための閉店

今日の店じまいは、足立区西新井の靴屋さん、えこる。
2年前にオープンしたばかりである。
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御徒町駅前のデパート「吉池」1階に、店は移っていた。
店と言っても、きちんとした店舗ではなく、一角に小さな靴売り場があるだけである。
でも店主のおじさんは、輝いていた。
新巻鮭を売る売り場のおじさんより声を出していた。
靴屋さんで威勢がいいのも珍しい。

何でもおじさんは歩行改善士といって、
自分に合った靴と、その中敷きをオーダーメイドで作り、
正しい歩き方をアドバイスする専門家らしい。

おじさんは僕に、いかに靴が大事かをずっと目を見て話しくれた。
15センチもない距離で間近で話されるので、思わず目をそらしてしまった僕。

僕の靴は意外とブカブカで、靴の中で足が動いてしまうのが最もいけないらしかった。
中敷きと靴を合わせてちょっと値がはるので、次の機会ということで店をあとにした。

ただ、確かにおじさんの言うことは合点がいくことばかりで、靴の重要性が
分かった。

最後に聞いてみた。
僕    「前は西新井にありましたよね?」
おじさん「ご縁があって今はここに移したんです」
僕    「西新井はやっぱり場所柄が・・・?」
おじさん「あ、分かります?ええ、ハハ」

e0030939_10303746.jpgそうだろう、西新井大師があるとは言え、繁盛しているのはあの沿道ぐらいなものである。
靴も、歩き方や姿勢を考えればきちんと
合ったものを探すのが当然なように、
店も、自分の店を大事にしたい、
長続きさせたいからこそ、
多くの人々の目に触れられる場所に移るのかもしれない。

愛着があるからこそ、さびれた場所から
移転する。
店は生き物である。生きている。
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by misejimai | 2006-12-19 10:49 | 靴屋さん


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