店じまい・店びらき ~閉店のヘキレキ~

misebiraki.exblog.jp
ブログトップ

<   2006年 11月 ( 5 )   > この月の画像一覧


2006年 11月 23日

テレビの中の閉店

今日の店じまいは、「セーラー服と機関銃」。
e0030939_0505531.jpg
謎の女、真由美(小泉今日子)の
クラブである。
水商売の店の閉店貼り紙は往々に
して簡素である。










常連のお客さんにはきちんと手紙を出すのだろうが、
ドアにわざわざ、店がいつ始まってどんなにお客さんの応援が有難かったかなど書くこと自体が野暮ったいと見るのだろう。
店で飲み、楽しみ、抱いた時間もしょせん、窮屈な大都会の幻に過ぎない。


任侠・シノギ・シャバ・ハジキ・・・
ヤクザとは縁もゆかりもない世界で青春を謳歌していた赤川学園女子高生・星泉(長澤まさみ)。
父・貴志の死がきっかけとなってヤクザの組長に就任、あれよあれよという間に組員全てを亡くし、
気づいてみたら若頭の佐久間(堤真一)ただ1人。
24日、25年前のヒロインが吐いた感動の名ゼリフを長澤親分も言うかどうかは判らないが、
とにかく機関銃を持って乗り込む。


そんな泉と同様、真由美の人生にもまた、流転の日々が待っていた。
国会議員を父に持つ真由美。
フラッシュのライトを浴びて赤じゅうたんを歩く父とは打って変わって、
真由美に似合う光は、薄暗い中、ぼんやりとゆらめく店の白色灯だったに違いない。

そこは六本木。
高いテナント料を払いながら、狭いとはいえ一国一城の主として店を切り盛りしてきた。
そして常連客の1人だった貴志といつしか恋仲になり、「もしものことがあったら娘を頼む」といういつもの口癖が現実の
ものとなり、自分のせいで泉の組員が殺されていく。

e0030939_0513314.jpg














泉に宛てた手紙で書いた、「自分なりにつける決着」が24日明らかにされる。
貴志以上に愛のあった自分の店を閉めてまで真由美は何をしようというのか。
[PR]

by misejimai | 2006-11-23 00:56
2006年 11月 16日

電車でチラ見した本の一行

木曜日の都営新宿線、夕方6時23分。右隣の眼鏡をかけた男性。神保町で降りる。読みかけのページに栞を挟んで。その男性が読んでいた文庫本の一行。
『私は携帯電話の解約届けを出すことを忘れていた』
[PR]

by misejimai | 2006-11-16 18:27
2006年 11月 06日

恵比寿ラーメンのその後

今日は、8月20日に紹介した恵比寿ラーメンのその後。

e0030939_22494138.jpg
僕が生まれた翌年に産声をあげたラーメン屋
途中からは、お母さん1人で育ててきた店
草分けがいて、はじめて新興勢力も輝くけど
その東京ラーメンのドアを開けた草分けは海外へ行く













e0030939_22502338.jpg
3カ月ぶりのえびす様
「久しぶり」と彼は言ってくれたけど
その声はかすれている
ちゃんと顔をあげて驚いた
君、ずいぶん、はげてきたね
でも体格は相変わらずだね
「上海に行くんでしょう、少し痩せたほうがいいんじゃない?」と
言ったみたけど
鉄柱でよく見えない
それとも合わせる顔がないの?







e0030939_22505742.jpg
帰りは、通ったことのない道で帰ろう
そうすればまた店から、
おばさんのいつもの声が聞こえてくるのではと思ってさ
でも来たのは工事のおっさんだった

[PR]

by misejimai | 2006-11-06 22:55 | 店の跡地には
2006年 11月 02日

ダンスと権力

世を挙げての社交ダンスブームである。
テレビでは社交ダンスだけのレギュラー番組があるくらいだし、
愛好者の人口は100万人とも、500万人とも伝えられている。

かたや若者はといえば、ヒップホップダンスやレゲエ、ブレイキンといったダンスにいそしんでいる。
しかし専用のダンススタジオを何時間も借りるには、お金のない若者にとっては痛い。
そこで彼らはストリートに繰り出す。

だが先日、こんな貼り紙を見つけた。
e0030939_1694770.jpg












池袋西口、東京芸術劇場の裏口にある貼り紙である。
体を動かすには十分すぎるくらい広いスペースが、そこにはある。
また、ご覧のようにガラス張りになっており、そこに映る自分たちの姿をチェックできる。
ちょうど、スタジオにある鏡の役割を果たしているのである。

ストリートダンスに興じる若者は往々にして、夕方から夜にかけてこうしたフロアで
踊る。人目はあまり気にしていないらしいが、集中して踊るにはこういった時間帯のほうが
いいのだろう。また人通りが少ない細い通り沿いにある場所がいいのだろう。

e0030939_16113055.jpg


しかし、劇場側は「ご遠慮下さい」だそうだ。
若者はもしかしたら「芸術劇場」という響きで
許してもらえると思ったのだろうか。








とにかく、ダンスは「ご遠慮下さい」なのだそうだ。
ただし、「ダンス」の文字が大きく、「ご遠慮下さい」が、しおらしいほど小さいのは
どうしてだろうか。

とりあえず若者には、「ダンス」という字をまずは見てほしかったので、こう書いた
のだろうか。ダンスをしている人にとっては、確かに思わず目が行くであろう。


それにしも・・・「ご遠慮下さい」のポイントはやっぱり小さすぎるのだ。

そうだ!
あまり大きくすると、若者の反感を買う恐れがあるため、極力小さくして、

「ごめんなさいね、本当は明日のダンスシーンを担う若者に目いっぱい踊ってほしいんですが、
 ここは公共施設ですし、もしかしたら小うるさい近隣住民のご迷惑になる可能性も
 なきにしもあらずなので、ご勘弁くださいね。いえ、私も応援したいんですけど、
 とりあえず、、、ご遠慮願えますでしょうか?」
と、そっと伝えるためなのだろう。


いや・・・



やはりこの「ご遠慮下さい」の字は小さすぎる。
もしかしたら、最初「ダンス禁止」と書こうとしたのではないだろうか?
それだったら合点がいく。
この「ダンス」という文字の大きさより数ポイント小さくして書けば、
「ダンス禁止」もうま~く、このA4の紙におさまる。

しかし、ここを「ダンス禁止」と書いたら、
それこそ若者から「文章が高圧的に思われて」反感を買い、
逆ギレした若者がもっとここに押し寄せ、さらに大音量で踊りはじめないとも限らない。

なんなら、「ここは“東京芸術劇場”なのにダンスという立派な文化は排除するのか!?」
とデモ行進をやらないとも限らない。

さらに、東京芸術劇場のすぐ近くには西口公園がある。いわゆる
ウエストゲートパークと呼ばれている場所だ。
ここの少年たちに頼んで、劇場を襲撃しないとも限らない。


今度は仮に、「ダンスおやめ下さい」という文章にしたとする。
しかしこれも若者から見れば、
「『下さい』と丁寧語で言っているけどよ~、結局は『辞めろ』ってことだろ!?」と思われて、
これまた騒ぎになりかねない。


そういう意味では、
「ご遠慮下さい」しかないのかもしれない。
「ご遠慮下さい」というのは、何て都合のいい言葉なのだろう。
自分もあまり傷つかないし、相手にも必要以上の怒りをもたらさない。
日本語の言葉というものは繊細で美しいが、一方で、卑怯である。


ヒップホップダンスもレゲエダンスも、差別や抑圧から立ち上がろうとする人々のエネルギー
から生まれたものだった。

今夜も、スタジオ代が高くて借りられない若者たちは、ダンス場所を排除しようとする
そういった権力と戦い、ぶつくさ言いながら、フロアをストリートに求めるため、
都内をさ迷うのであろう。
[PR]

by misejimai | 2006-11-02 16:23 | だって!
2006年 11月 02日

戸川書店は今

恵比寿駅前にある戸川書店。
西口のすぐ右にある。
e0030939_9475771.jpg


















5月のときはこんな感じで貼られていた。
e0030939_9562899.jpg






















5カ月後には、別のテナントが入っていた。
e0030939_10102113.jpg






















閉まった店のあとに不動産屋。
その不動産屋はいろいろな場所にいろいろな店の種をまき、
店はまた閉まり、開き、閉まり、また開く。
e0030939_9592735.jpg
[PR]

by misejimai | 2006-11-02 10:25 | 店の跡地には