店じまい・店びらき ~閉店のヘキレキ~

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2006年 04月 30日

四十八歳の閉店

e0030939_2021061.jpg今日の店じまいは甲州街道沿い、
渋谷区幡ヶ谷の洋食屋さん「コニシ」。

チキンソテー、オムライス、ハンバーグ、ビーフカツ、
ビーフシチュー、ミートスパゲッティ。
昔ながらのメニューすべてが安く、お腹いっぱいになる。
B定食は、ハンバーグ&オムレツ&コロッケ&サラダに
ご飯(どんぶり)とみそ汁が付いて600円!
マヨネーズは確か手作り。

調理場にはいつも、小柄なおばあさんとおかあさんが
いた。息子さんもまだ若かった。


大学生時代、友達のいる幡ヶ谷で飲み明かし、
翌日、店を通りがかり、換気扇から出てくる
デミグラスソースの匂いに、もどしてしまった
ことがある。ごめんなさい




そんな町の温かい洋食屋さんが閉店した。
ちょうど今日が引っ越しと聞いて、駆け付けた。

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ガスも水道、電気もボロボロ
改造費に5,000万円かかるという
取り壊ししかないと決めた

甲州街道の向かい側の家に越すという












e0030939_2022258.jpgシャッターの下に置いてあるのは、
引っ越しのために不要になったもの
通行人に、自由に持って行って欲しいと、
ストーブや食器など、店内にあった
ものを出しているのだ


僕も、手前にある銀の皿を譲ってもらった
創業以来使い続けてきたビーフシチューのお皿だという
今まで何人のお客さんが、このお皿で食べてきたのだろう












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閉店を惜しむ声は日々寄せられる
「もしかしたら、またここを借りてやるか、やらないか・・・
 私も80過ぎてねぇ・・・」

荷造りをしていたおばあさんにお願いしてパチリ


店で働いていたときと同じように、最後まで笑顔だったよ

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by misejimai | 2006-04-30 20:30 | 洋食屋さん
2006年 04月 29日

自転車の巣窟

e0030939_2145051.jpg1つの店が潰れると、別のテナントが入るまでは大体自転車置き場と化す。

だが、店が閉店するというのは、人で言えば死んだのと同じだ。
人の墓の前に座ったりしたらバチが当たりそうな思いを抱くのと同じように、
閉まった店の前に、自転車は停めないでもらいたい!






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しかし、
誰か1人がやると、連鎖反応が出るというのは人の常。













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車の路上駐車や、長く放置された自転車のかごに、
取り出すのに躊躇してしまうほどの紙くずやジュース缶が入るのと同じ。
人の甘えは伝播するものだから、仕方ないのかもしれない。


で、大体、閉まった店のシャッターには、
「神経症は君だけじゃない」というのと、
「世界旅行の船旅」のポスターが貼られる。
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by misejimai | 2006-04-29 21:55 | 店の跡地には
2006年 04月 29日

お断り

今日の「だって!」は、理髪店の「だって」。
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だって!
特殊技術は都合によりお断りだよ!
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by misejimai | 2006-04-29 21:13 | だって!
2006年 04月 28日

豆腐が入っている水は冷たい

e0030939_21302653.jpg今日の店じまいは、板橋区本町にあるお豆腐屋さん。
フジテレビの元アナウンサー、有賀さつきさんが「一日中、山道」という伝説の読み間違いをした
「旧中山道」沿いにある。


この読み間違いもあながち間違っていない
確かに一日中、山道なのだ
なぜそのことが分かるかというと、この旧中山道をずっと歩くと、僕の故郷に行き着く
からだ
ふと、このまま歩いて帰りたくなった

そして、僕の家の隣が、奇しくもお豆腐屋さんだった
僕は「お豆腐買ってきて」と母に言われると、銀色のボウルを
渡された
左手に100円を握り締めた僕は、ボウルと一緒に買いに行くのだ

「お豆腐一丁ください」

母屋とは少し離れた場所に、豆腐を作る小屋がある
こじんまりとして、ひんやりとして、ちょっと薄暗いところに、
腰が90度曲がったおばあさんがいつもいた

おばあさん「よく気が利くねぇ」
僕「ふふふ・・・」

おばあさんの手は、皮と骨ぐらいしかないほど痩せ枯れているが、力強くもあった
その手で流し台にプカプカ浮いている豆腐を、ひょいっとすくい、僕が渡したボウルに
入れてくれる
柔らかい豆腐を難なく入れるその技に、子供心に感心していたものだ

そして、何といっても、豆腐が浮いている水
あの水は透き通って、この世のものとは思えない透明感だった


一度だけ、僕はその水に手を入れたことがあった
いつものようにお遣いに頼まれて店にやってきたとき、小屋の戸が少しだけ開いていて、
思わず入ってしまったのだ

それに気づいたか、母屋からおばあさんがやってきた
背後の気配にびくっとした僕は水に手を入れたまま動けなくなった

そのとき、おばあさんが言った言葉が忘れられない
「ふふふ、冷たいでしょう。豆腐が美味しくなるには冷たい水が一番なの」

怒ることもなく、優しく僕の手を、腰に巻いてある、農協の手ぬぐいで拭いてくれた

今は、その店もおばあさんの死によって絶えてしまい、小屋も取り壊されている

そんなことを思い出した春の夜


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僕に子供ができたとき、伝えてやりたいことがある
「作りたての豆腐は美味しいぞ!」ってさ

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by misejimai | 2006-04-28 21:48 | お豆腐屋さん
2006年 04月 25日

欲望とともに去りぬ

e0030939_205673.jpg今日の店じまいは、東京・恵比寿駅東口から徒歩2分、浜田山書房。

この店の奥に行くと男子が好むマニアックなエッチ雑誌が
ひしめいていた
立ち寄ると必ず、1人の同志がいた
名前も知らない見ず知らずの他人なのに
本を繰りながら
同じ時間、そして同じ欲望を共有している

そして今日はどんな本を買うか横目で互いに観察するのだ
時には目で牽制しあうこともあった・・・「それは外れだ」と

ようやく品定めが終わると、
お堅い本2冊の真ん中に挟んでレジへ持って行くのだ
それが2人の常だった

だがもう会うこともない
不埒な想い出が詰まった本屋さんだった





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by misejimai | 2006-04-25 21:06 | 本屋さん
2006年 04月 25日

この指とまれ

今日の店じまいは閉校となった、大椚(おおくぬぎ)第二小学校。
学校があるのは、埼玉県比企郡(ひきぐん)都幾川村(ときがわむら)。今回はだいぶ遠出した。

さてこの学校、林業の停滞とともに故郷を離れる人が増加、最盛期には50人いた生徒数も
減少していった。そして2年前、創立130年の歴史に幕を閉じた。


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山のふもとの小学校
















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狭い校庭でも一生懸命走った運動会
青き峰にこだました歓声はもう戻ってこない



















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子守唄の次に覚えて慣れ親しんだ校歌
歌が氾濫する中で、
回帰すべきなのはこうした歌なのだろう













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壁に描かれた最後の在校生の絵
今、どんな人生送ってる?
仲良しだったあの子はどうしてるかな











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空も365日独り占めできた
今は誰のもの?


















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また縄跳びできるといいね

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by misejimai | 2006-04-25 03:10 | 学校
2006年 04月 23日

電車は走る、ビルは建つ、店は閉まる

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今日の店じまいは、墨田区・京成曳舟(けいせいひきふね)
駅付近のパン屋、ヤマザキサンロイヤル。理由は再開発。















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関東大震災、東京大空襲による焼失を逃れた曳舟
工場群や長屋建築群が残り、
水路やあぜ道等がそのまま道路になって密集市街地を
形成している
そこにマンションと大型ショッピングセンターが建つ





今度は再開発空襲だ








ヤマザキ春の閉店祭りだけではない
再開発の犠牲になった店をもう1つ見つけた

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めしや。その名の通り、食堂だろう

活性化とは何か
昔を捨てた今はあるのか
不要なものを全て切り捨てる
その発想から抜け出さない限り
日本は開発病から完治することはない









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地震に脆弱な都市基盤に未来はあるのか
東京がすべてコンクリートに埋まるとき、
土を、地面を見るためだけにどこかに足を運ばなければならない
その匂いを知らずに育った子供に未来はあるのか













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マンションは容赦なく上へ伸びる

















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by misejimai | 2006-04-23 14:03
2006年 04月 22日

出没!店じまい天国

今日の店じまいは、両さんの町「亀有」に出没!
意外な穴場からグルメもうなる人気スポットまで「店じまいしたお店」を大特集~!
食べたくても、もう食べられない!!

e0030939_2034018.jpg5位・パン屋さん、ホリカワ

葛飾と足立区の境目にある足立区東和(とうわ)銀座
商店街にあるパン屋、だった!!
この商店街は今、全国から続々と視察が来ている
注目の商店街!
商店街のメンバーが出資して「アムール・トーワ」
という株式会社を作り、
高齢者向けの弁当配達や学校給食作りなど地域
ビジネスに貢献しているのだ!・・・そんな中でも
確実に商店街の老衰は始まっている!


e0030939_2046830.jpg4位・韓国お惣菜のお店、サランバン2号店

近所の主婦に聞いたら、唐辛子味噌であえた味噌汁テンチャンチゲや
韓国風のり巻きキンパで有名!だった!!絶賛テナント中!!












いよいよベスト3!!

e0030939_2055451.jpg3位・ケーキ屋さん、モギー亀有店
寅さんに思いを込めて焼き上げたフーテンサブレや柴又旅情、
さらには完全予約の亀ケーキなど亀有に密着したお店!だった!!














e0030939_2125889.jpg2位・焼肉屋さん、くろーばー亭
亀有駅北口。和牛が絶品!だった!!近くにある安楽亭に流れたか?














e0030939_2101612.jpg1位・ラーメン屋さん

店名判らず、でもとにかくラーメン屋!!












駅前にはイトーヨーカドー亀有店、高架下の専門店街・アルカード、
食料品から生活雑貨・ 衣料品・家電・家具までそろうジャパンホームバリュー亀有店、
コンビニなんて10軒以上などなど、小売業にとっては辛い場所。

下町は本当に地元民に愛されて支えられてるのか!?

たった今も、明日の生活に困って閉店しようか悩んでる店主が
いるということを忘れてはならない!!

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by misejimai | 2006-04-22 21:12
2006年 04月 21日

青い空と緑の蔦の間

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今日の店じまいは、学校。
とは言っても閉校や
廃校ではなく校舎の
取り壊しである。 
千代田区神田駿河台・
文化学院だ。








この外観と中庭はドラマのロケ地めぐりファンにはおなじみ。
「恋ノチカラ」の籐子と春菜が暮らしていたマンションでもあり、
「離婚弁護士」の間宮貴子たち弁護士仲間がささやかなパーティーをしていた法律事務所だ。


e0030939_1351247.jpgさて文化学院は、創立85年を迎える、美術と文学を学ぶ伝統ある
専門学校。この校舎自体は70年ぐらい使われてきた。
玄関の大きなアーチ、縦長の窓など文化財としても貴重。

ちなみにこの学校の出身者は例えば・・・
政治家・山東昭子、
人間国宝の染色家・志村ふくみ、
俳優・寺尾聰 、
女優・南田洋子、
アーティスト・石井竜也など

そんな錚々たる顔ぶれを生んだ校舎も修復には
多額の費用がかかるそうで保存を断念した。
今月11日にこの校舎最後の卒業生が巣立って行った。



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なんて素敵なクラシック
つたのからまる瀟洒な建物
緑のアーチが見送った卒業生

今、もしかしたら大海原に1人ちっぽけなイカダに乗って
何のために生きているのか迷っているかもしれない

でも帰ってくる場所はもう、ないんだよ
「例えば君がいるだけで」良かったのにサ











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ツタくん、長い間お疲れ様
もうボクは取り壊されてしまうよ
ボクになんか構わず違うところに絡まりな







・・・ほら、測量が始まっちゃったから、早く行きなさい



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by misejimai | 2006-04-21 14:14 | 学校
2006年 04月 21日

股間とはどこからどこを指すのか

今日の「CMのどうでもいい注意書き」は、池田模範堂のCM。
かゆみ止めのNo1ブランド・ムヒの会社である。

かつて徳島の池田高校が甲子園の常連校だった頃、
その快進撃にあやかって野球部の監督に扮した藤田まことが、
「♪いけだ、いけだ、もはんどう~」とCMで唄っていたな。

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さて、そんな池田模範堂から「デリケアM’s」が新発売。
Mはmale、つまり男性用の股間の
かゆみ止めだ。





     で、このCM最大のキャッチコピー。


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「俺の股間はかゆくない」

・・・だったらいいじゃん。

さて右下の一行が肝心の注意書き。こう書いてある。

「股間とは、陰部、太股、鼠径部などを含みます」。  つまりは股間についての説明だ!


わざわざこんな注意書きをしている理由は、
視聴者から、「股間がどの部分を指すか、ちゃんと説明してください! じゃないと、うちの子供がしつこく聞いてきて困りますぅ」とかいう問い合わせが来るからだろうか。

一応おさらいしておくと、
 1つ目は「陰部」・・・大事なところである。
 2つ目は「太もも」・・・これは分かる。
 3つ目は「そけいぶ」と読む。太もものちょうど付け根部分のこと。たけしがコマネチをする
 部分。

 
しかし、どうにも判らないのは下線部の「など」だ。「股間」にはまだ多くの人間が
知らない領域が存在しているとでもいうのだろうか!?(川口浩探検隊ふう)

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by misejimai | 2006-04-21 03:26 | CMのどうでもいい注意書き