店じまい・店びらき ~閉店のヘキレキ~

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カテゴリ:金物屋さん( 2 )


2006年 06月 06日

「閉店」としか書きません

e0030939_22355067.jpg今日の店じまいは、目黒区八雲にある金物屋さん、小田島金物店。
世田谷は等々力にある店が本店。
ここはその支店である。30年以上の歴史があった。本店同様、建築金物や大工道具、工具、塗料など、“なんでもそろいます”という品ぞろえ。










e0030939_2253161.jpg店を閉めた店主というのは2つの人種に分かれる
「もう店のことなど思い出したくも無い」か、
「私の店なんか・・・」と言いながら、想い出を語ってくれるタイプ

だから店主のおじさんが電話に出たとき
もともと がらっぱちなところはあった
予想はやはりと言うべきか的中する

僕はおじさんに聞いた
いつものことながら ぶしつけな質問だ
「どうして閉められたんですか?」


「そんなこと、もういいんだよ」

そう言い放つと、電話口がいきなり音を立てた
ガチャ



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人の心に踏み込んで僕は何をしているのか
悩みながら僕は町を歩き続ける










※いずれ何らかの形になったらこの問題についてはケリをつけようと思います。
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by misejimai | 2006-06-06 23:02 | 金物屋さん
2006年 05月 26日

錆だらけのビルに魚肉ソーセージとコンビーフを

e0030939_11146100.jpg今日の店じまいは、
新宿区代々木にある山田金物店。



















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緑色のテナントが山田金物店
このビルは廃墟ファンや、
ドラマのロケ地めぐりファンにはおなじみ、
「傷だらけの天使」で使われた、通称エンジェル・ビル

屋上が、修(萩原健一)と亨(水谷豊)の
事務所があったペントハウスだ











e0030939_11224824.jpg正式名称・代々木会館
今や再開発の対象として取り壊しが
取りざたされている 

そのために閉店した店も多い
だがその後、権利関係が複雑で
折り合いがつかず、
時の流れとともに朽ち果てていく姿をさらしている






屋上へ上がってみる
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修が勢いよく駆け下りて、
亨が「ハムレット」を颯爽と演じ、
腰掛けて気軽にギターを爪弾いていた階段は、






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今や強度が弱くなり、歩くだけで全体が揺れる
後ろに控えるNTTドコモのビルが圧迫する














e0030939_12325791.jpg部屋は腐敗・損傷が激しく、乱雑
かつての住人への献血のお礼の葉書
中沢新一の著
20年前のマンサンコミックス
虫が湧くソファ
踏みしめると抜けそうな床

2人がいた事務所はすでに
ゴミ屋敷と化していた






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でも修はあのとき確かに、
退廃的な空気と大いなる未来を抱いて走る
電車を見ていた










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今や未来を抱えて走る電車はなくなった

でも、修がタイトル
バックでゴーグルを
つけなからガツガツ食べていた
魚肉ソーセージとコンヒーフは、
中央線のオレンジと
うまく映える






2枚目の写真は向かい側のビルの8階にある不動産会社から撮影したものだ 
いい物件が揃ってます
ありがとうございます

意図を告げると、気のよさそうな若い社員は言った
「ああ、あの古いビルですか。何かあったんですか?」

今や「傷天」のロケ地であることを知っている人も少なくなったようだ

金物はさびる
聖地も風化する

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by misejimai | 2006-05-26 13:35 | 金物屋さん