店じまい・店びらき ~閉店のヘキレキ~

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カテゴリ:本の帯( 9 )


2006年 08月 01日

ニャンニャン

e0030939_2155995.jpg今日は「本の帯」。
高部知子のフォトエッセイ
「11人のわたし」。
「欽どこ」でデビューし、「わらべ」という
3人ユニットで出した歌「めだかの兄妹」がヒット。順風満帆だった矢先、元カレが写真誌に売った煙草プカプカ・ニャンニャン写真で謹慎処分を受けた。そして数ヵ月後、タレントとして再出発を賭けたときに出した本が、これである。



▽この本について
高部の突き抜けた天真爛漫さ、そしてそれとは裏腹な「脆さ(もろさ)」を持ち合わせた“らしさ”が
写真に滲み出ている。
また、榊原郁恵を代表格とする、「あんまりくびれは無いんだけど、ポヨポヨした可愛らしさ」を
極めて正確に踏襲している。

そうした彼女の写真とともに、ニャンニャン事件のことにもほのかに触れている。
だが、その「ほのかさ」を出すには、フォトエッセイという「ファジー」な物言いが出来る形態が
一番適しているような気がする。
事件の核心には触れず、かと言って全く事件のことを回想していないわけでもない。
それをうまく、「ポエム」「エッセイ」でオブラートにくるんでいるのである。


▽ご冥福
脱線するが、彼女を撮った写真家、長友健二さんが先月7月30日、亡くなった。
長友さんと言えばご存知の通り、魅惑のハワイアンバストかつ、太陽の恋人アグネス・ラムを
現地ハワイから日本に呼び寄せ、世間に初めて知らしめたことでも知られる写真家である。
他にも夏目雅子写真集、岸本加世子写真集、沢田亜矢子写真集、島倉千代子写真集などなど数々のアイドル、歌手、女優をファインダーにおさめてきた。
もちろん、雑誌のグラビアと言えば篠山紀信の向こうを張るほどの存在だった。
ご冥福をお祈りいたします。

長友氏の撮影を高部は「お父さんみたいな感じで写真を撮ってもらった」と語るように、心を本当に許した彼女が、現れている。


▽復帰を阻んだ元カレの自殺
さてこの本で本格復帰に乗り出そうとした高部だったが、
さらなる事件がそれを阻む。

写真を雑誌に売った元カレの「自殺」である。

視聴率30%の大人気番組だった「欽どこ」。
その出演者として可愛がられていた高部。「積木くずし」にも出て、その知名度は国民的だった。
そんな高部が一時的とはいえ謹慎処分を受けた「コトの重大さ」に苛まれ、
元カレは3カ月後、茨城の林道で車に排気ガスを引き込み、命を絶った。

元カレ自殺事件によって高部は謹慎どころか番組降板を余儀なくされ、さらには芸能界の活動を
休止してしまう。

その後彼女はご存知の通り、波瀾に富んだ人生を歩んでいる。
コンビニ店長と結婚するも、そのダンナ店長が女子高生バイトと浮気して店のお金を持ち逃げし、
離婚。
再婚するが離婚。
心臓に病いを抱える2人の子どものために、局部にピアスをつけた過激なヌード写真集で生計を
立てたことも話題を呼んだ。


▽山本圭一
さて、「コトの重大さ」で言えば、今回の山本圭一も同様かもしれない。
欽ちゃんは山本の淫行事件を聞いたとき、きっと、どこかで20年前の高部の事件を思い出したことだろう。

しかし「身内」の不祥事とは言え、今回は、欽ちゃん自身がタレントとして、再び脚光を浴び始めた矢先の出来事である。

山本から欽ちゃんのもとに電話が来たとき、山本はまず「すみません」と言ったという。
しかし欽ちゃんは「それ以上言うな」と制し、電話を切ったという。
これは一瞬、「今さら言い訳するな」と言う欽ちゃんの人としての言葉とも受け取れるが、
僕は欽ちゃんとしてはもう、かばいきれないのかもしれないと思っている。
僕は意外と欽ちゃんは優しくないと思っている。

片や、同じく浅草で芸を磨いたビートたけしが、山本を軍団に入れてやってもいいと言っているのとは対照的である。


▽「ニャンニャン」
「ニャンニャン写真」の元祖と言われる高部は当時、女子高生だった。
今でも一応存在する言葉だが、このニャンニャンとは「めだかの兄妹」の歌詞の2番に使われていたことから派生している。歌詞の中ではもちろん、ネコの鳴き声として使われている。
この事件があった2年後の1985年、「ニャンニャン」は「夕焼けニャンニャン」という番組タイトルに使われた。
この番組から一躍スターダムにのし上がったのが、おニャン子クラブだった。

「夕ニャン」が放送された85年当時、山本は17歳。もちろん、「夕ニャン」を見ていた世代で、
彼は4番・新田恵利が好きだったという。

もちろん「欽どこ」も見ていたはずである。
高部が謹慎し、その後の経過も地元・広島でおそらく知っていたはずである。

17歳の頃の山本は、今の山本をどう思うのだろうか。
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by misejimai | 2006-08-01 21:04 | 本の帯
2006年 07月 13日

世界史を斜めに読む

e0030939_2294150.jpg今日は「本の帯」。
「トンデモ偉人伝~天才編」(彩図社)。
紀元前から現代に至るまで、世界の歴史に名だたる偉人の知られざる素顔が紹介されている話題の本。

このテの本はとかく面白おかしく書こうとするきらいがあるが、
極端に筆が走りすぎず、かと言って読み
飽きない程度のトンデモぶりがコンパクトにまとめられている。


その所業もしくは性癖を並べるだけでも凄まじい。
S○、オ○ニー、同性愛、自殺、スカト○、ロリコンに、尿道結石・糖尿病、浪費、酒好き女好き、
二股三股、関節炎、自分勝手で非常識・・・

そう、彼らに「常識」などないのだ。
「名誉」が、「常識外れ」をすべてオールOKにしてしまうのだ。

例えば本書によると・・・
◎ピカソは愛人を何人も作り、その度に子供を生ませては愛人同士がケンカしあうのを
 見て悦に入っていた。

◎エジソンは研究所の所員が居眠りしたら、電気ショックをかけた。

◎クリスマス、ゴッホは娼婦に自分の耳をそぎ落としてプレゼントした。


・・・
子供の頃、伝記を読んで「えらいひとになりたい」と思ったことがある。
でも、この本を読んで、つくづく偉人って家族を大事にしないし、バランスを欠いてるんだなと
思った。

もしイカれている人が名を残す人になれるのだとしたら、自分は到底、偉人にはなれそうも
ない。

しかし、
偉人とは、何も立派なことをしたから偉いのではなく、
見えない壁や枠なんか軽々と飛び越えることで僕らに勇気を与えることができるという意味で「偉い人」、偉人なのかもしれない。
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by misejimai | 2006-07-13 03:16 | 本の帯
2006年 07月 06日

銀河系横断ウルトラクイズの罰ゲームは

e0030939_23343862.jpg今日の「本の帯」は、
「僕がテレビ屋サトーです 
名物ディレクター奮戦記」(文藝春秋)。

どんな世界でもトップにのぼりつめた人の話は面白い。
面白いと言わせるだけの人生を歩いているし、またそういう人である。
その意味において、日本テレビの常務と同時に、
一生涯テレビ職人を貫こうとする佐藤孝吉さんの話は出色である。


「アメリカ横断ウルトラクイズ」を考え出し、
「はじめてのおつかい」を考え出し、
「巨人軍は永久に不滅です」の名言を残した長嶋の引退試合を放送し、
ビートルズの来日公演を放送し、
ドミノ倒しを番組にし、
エジプトの砂漠にピラミッドを作ってエミー賞を取り、
「取材拒否の店」を当て、
カルガモ親子の番組を作り、
「大家族」ものを先駆け・・・
などなど、その偉業に関しては枚挙にいとまがないほどの名物ディレクター。


第1回アメリカ横断ウルトラクイズの参加者は404人。
大きい後楽園球場には到底埋まらないので、下にあった競輪場にメガホンで「みなさ~ん、
ハズレ車券は捨てて集まってくださ~い」とぶっぱなした。


もともとビートルズは来日時、横田基地にいったん降りて、そこからアメリカ軍の
ヘリコプターで市谷の自衛隊に降りるはずだった。
この事実を知る者は、搭乗機の機長と、警視庁の幹部と、この佐藤さんだけだった。
他の報道陣はもちろん羽田に着くと思ってスタンバイをしている。
だがおりしも台風4号。太平洋上空で、機長は決断をした。安全を期して羽田空港に降りた。
降りてしまった。
だが、佐藤さんとカメラマんは市谷の自衛隊で西の空をにらんでいた・・・


クフ王と勝負しよう・・・
ピラミッドはどうやって建てるのかは吉村さんに任せて、
ピラミッドを建ててみよう・・・
工期60日、 ただ石を積むだけの大土木工事番組が20%を取った。


部長をクビになり現場に戻るも若手のディレクターには冷たい目で見られる中、
社を出て1人さまよう外堀通り、
カルガモの母親が子供を連れて歩いてた・・・
これを番組にしよう。
「カルガモ」ブームはそこから生まれた。
長編ドキュメンタリーはフイルムに転写されて金曜ロードショーに流され、
何億もする放送権料がかかる映画の多い中、金曜ロードショーの中で最もコストの低い映画となった。


長嶋茂雄を彼の学生時代から追っかけていた長嶋の追っかけ第1号だった母親は、
息子が長嶋の特番を作っことがうれしくて、ご近所に「昨日の長嶋の、私の息子が作ったんですよ」と
触れ回った。


現在、銀河系ウルトラクイズの企画が進んでいるという。
米、英、仏、独、オーストラリアと共同で。
「宇宙に行きたいかぁ!」
罰ゲームは、もちろん、次のシャトルが来るまでどこかに置き去りにするというもの。

テレビって面白い。
そう思わせてくれる本であった。
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by misejimai | 2006-07-06 23:38 | 本の帯
2006年 05月 07日

ズッコケていたあの頃

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今日の本の帯は、
「ズッコケ中年三人組」。

かつて児童に大人気だった「ズッコケ」
シリーズの番外編である。
2004年12月に最終巻を迎えて
いる。



それにしてもあの3人が40歳。へぇ。
浮気、社会への諦念、健康への不安、子供の将来・・・

背負っているものは、もはや夢の詰まったランドセルではなく、つらい時間割ばかりだった。
しかし彼らはこの本で再びズッコケ3人組として僕らの前で
八面六臂の大活躍を遂げてくれている。


そう言えばズッコケのファンクラブに入り、会員手帳をいつもランドセルの中に入れては、
3人と同じ小学生であることに、へんな誇りを持っていた。

ズッコケ好きが高じたのか、単なる物好きか、
たびたび那須先生に「こんなテーマで次のズッコケを書いて下さい!」と、
半ばファンレター、半ば執筆依頼めいた手紙を送りつけていた。

だがそのリクエストは小学生からしてみたら、ずいぶん、しっかりとしていたものである。
表紙も、テーマに応じて(もちろん前川先生の挿絵のタッチを真似して)描き、
400字詰めの作文用紙に、つたない字で一生懸命書いていたのだ。


あるとき、「忍者」をテーマにした「本」を書いて送った。
数ヶ月後、「参上!ズッコケ忍者軍団」という新刊が書店に並んでいた。

「きっと偶然だろうな」と、よせばいいのに大人ぶって、その場から立ち去った。そう、その頃は
すでにズッコケから離れ、「ジャック・マガーク探偵団」に夢中だった。

その後、ズッコケの新刊が出ても興味が失せてしまっていた。

さらにドラマ化やアニメ化されてテレビに放映していても、
なぜだか僕は目をそむけるようにしていたふしがある。

それを見ても、結局は懐かしむばかりで、しかもあの頃に戻れず、
ただ目の前の現実しかないということに心を締め付けられるからだろうか。

そんな僕が、この本を手にしたのはどういう風の吹き回しだったか。
それはよく分からない。
でも読み終えた後、3人の変わり果てた姿にちょっぴり失望しつつも、なぜか安心した。




実家にかけてあるランドセルの中には、あの頃のファンクラブの会員手帳が
まだ入っている。
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by misejimai | 2006-05-07 12:14 | 本の帯
2006年 04月 17日

地球征服物語

今日の「本の帯」は、「地球征服物語」(新風舎)。ポエム集である。

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世界で一番美しい物語、それは人間

みな自ら胸の奥に物語を秘めている

体を構成しているのはかつて宇宙を作った原子

その細胞には原始の海の一部が閉じ込められている

その脳には知能の進化の各階層が同居している

そして私たちは、母親の胎内で動物進化の過程を大急ぎ
で辿りなおして生まれてくる

世界で一番美しく、謎めいている物語-それが人間



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地球と自分たちとの物語


仕事


そして、科学で到達可能な最も遠い過去、
今から150億年前の星々に先だって
謎めいた光を放つあのビッグバンも
かなわない、恋の高まり、胸のときめき

そんな日常を詠んだ、珠玉の一冊です






この本は、「詩客」で始まるブログを書いているkzo10さんが出版した本だ
(リンク先を参照のこと)。
帯だけじゃなくて、表紙もシンプルでいい。すごくいいのだ。
一見すると色は「青」なのだが、下は淡い色。上のほうに行くほど濃淡な青。
そして一番上に星。夜明けの空が表現されてる。
これほどシンプルで感銘を覚える表紙を僕は知らない。表紙は買ったときに見てね。

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by misejimai | 2006-04-17 21:40 | 本の帯
2006年 04月 15日

友達の友達の話は、たいてい凄い

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今日の「本の帯」は、
「続・あなたの隣の怖い噂」
(学研)。
怪談、ミステリー、悲劇・・・
都市伝説となっている
噂の大元を、人づてや
新聞・雑誌・テレビ、
インターネット、さらには
海外にまで飛んで
追い求めている気鋭の書。



よく耳にする現代の怪談で、タクシーに女性が乗り、目的地について後ろを振り返ると
ぐっしょりその場所が濡れていたというものがあるが、あれは40年前に京都で起きた実話が
モチーフになっているという。

ほかにも、
・黄色い救急車、                  ・幸せのフォルクスワーゲン、
・電子レンジに入れたネコの話、        ・死に導くカーナビ、
・サンルーフに頭を出してもぎれた子供、   ・脳の中のアリ、
・下半身だけの男がこっちに向かって走ってくる話
 などなど、誰かから聞いたのかは忘れたが、
 確かに一度は耳にした事のある都市伝説が満載。
 それらは全て、人から人へ、友達から友達へ伝播し、形を変えながら時代を、さらには国境を
 越えて今日も話のタネとして生き長らえている、と筆者は語っている。


僕の友達の友達も、携帯電話をいくらかけてもタダになる秘密のボタンの押し方を
知っている奴がいたり、
一度死んだと勘違いされて葬式まで行ったが、生き返って棺桶から出てきた人がいたりと
まあ凄い。

できれば、そんな人と「友達の友達」ではなく、友達になりたいものではあるが、
果たして何人の友達を辿れば、その人に出逢えるのだろうか。
友達作りは大切である。
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by misejimai | 2006-04-15 23:14 | 本の帯
2006年 04月 05日

ホリエモンが推薦した本の帯

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今日は本の帯。
刑務所のことを「堀の中」(正しくは塀の中か?)と表現することがあるが、
本当にホリエモンとなった前社長が、かつて社長職にあったときに推薦した本の帯。






肝心の本は「ウケる営業!」。営業コンサルタントの藤本伸也氏が書いた、1週間で
トップ営業マンになる奇跡の方法を公開したもの。トップになれば「100円のボールペンでも1万円で売れる」と断言!その極意とは・・・

★「辛い」という字は、もう少しで「幸せ」という字になる

★自分の営業トークをICレコーダーで録音しておき、聞き返し、悪い点を客観的に見直す

★社内ロープレ(商談の練習)をするときはビデオに撮っておき、やはり自分を見直す

★自分が思っていたよりも契約が取れたとき、目標が低い人は無意識にブレーキを
  かけてしまい、前に済む力を制御してしまう。イメージは高ければ高いほうがいい

★商談のときに、お客との間に「変な間」ができてしまうと、自分の空気が相手の空気に
  変わってしまったり、営業自体の流れが変わってしまう。カバンの中の持ち物はどこに
  何があるのかを把握しておき、瞬時に出せるようにしておく

★「メラビアンの法則」…初対面の人が相手に残す印象は、態度や話し方が93%、
  話の内容はわずか7%

★営業である家に出向いたとき、門構えでも客の洋服でも子供でも何か褒める。褒めたあとは
  すかさず質問を投げかける・・・褒められた相手は必ず気持ちよくなっているので、質問にも
  答えてくれる

 ~等々、心構えからテクニックまで網羅してある営業マン必読の書である。


本の帯は変えたほうがいいとは思うが。
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by misejimai | 2006-04-05 00:34 | 本の帯
2006年 03月 02日

地球は少なくとも西暦2254年時点は存在しているらしい

今日の「本の帯」の本は、「未来世療法」。e0030939_0381940.jpg

『傷ついた人生を癒す、精神科医』とは、著者でもあるブライアン・L・ワイス。

ブライアン先生は前世療法の権威で、今まで多くの人々の前世を見てきては、
本人ではどうしようもないトラウマを解決してきた。

そのブライアン先生の著した前の本「前世療法」は信じられないエピソードばかりだった。






彼が診たキャサリンという患者は、紀元前2000年から20世紀の中ごろまでに渡る前世の
出来事を話したというのだ。

それに驚いていたら、次にブライアン先生が出した本が「未来世療法」だというのだからたまげる。

つまり、今いる自分が死んでも、魂は死なないで生きており、この先何千年、何百万年となく、転生を繰り返すのだそうだ。

実際、この「未来世療法」はその被験者の体験談が載っている。
それによると彼がたどり着いた未来世では、地球は今から248年後の2254年まで存在していて、地球以外にも何十という文明や文化があることが判明し、しかしそのほとんどは地球から遠すぎて、向こうに地球人という存在があることぐらいしか情報を送れないとのこと。

ただ、この本は単なるオカルトでもヘンな宗教でもなく、きちんとした学術書である。
だから、未来世を信じなさいといった押し付けでもなんでもなく、要は未来が分かると人間はもっと大きな力で包まれて
いることを知り、現世を大事に生きるということを言っている。

タイムマシンなど開発しなくても過去にも未来にも行けるということか。
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by misejimai | 2006-03-02 00:43 | 本の帯
2005年 12月 13日

湯島のラブホテルで「フロム・エー」は生まれた

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今日の「本の帯」(12月3日のブログの「今後の方向性」参照)は、
くらたまなぶ著「『創刊男』の仕事術」(日本経済新聞社)。


くらたさんは、「じゃらん」「ゼクシー」「ダヴィンチ」「あるじゃん」
「生活情報360」「赤ちゃんのためにすぐ使う本」「ザッピー」など、
リクルートのほとんどの雑誌を生み出した天才編集者。
それからほんのさわりを抜粋・・・


★入社して配属された先は、「何をやるか」決める部署
 
 入社当日、直属の上司から渡された小さな紙には、配属先が書かれていた。
 「新規プロジェクトチーム」。やることは何もなかった。「何をやるか」を決めた。

★机の上にはネタはない!!
 ちゃんと生活しながら喜ぶ。驚く。怒る。不思議がる。
 送り手のプロになるためには、受け手のプロにならなければいけなかった。
 
★誌名は電話で出たときの感触で決めた  
  新しい就職情報誌に関して、3000を超える社内公募の中から2つの候補が選ばれた。
  「とらばーゆ」と「仕事BOOK」。
  狭い部屋で上司と2人で内線電話をかけあって応対し、シミュレーションをした。
  「じゃ、いくぜ」
  「はい仕事BOOKです・・・ちょっと言いにくいなあ」
  「よっしゃ、とらばーゆで決まりだ。いいよな」

★湯島のラブホテルでのブレスト(会議)が458億円を生み出した・・・  
  思いつく限り、様々な場所でブレストをした。
  82年は、なぜか湯島のラブホテルでブレストをした。
  窓から下を見ると、年配の人が出入りしていた。その元気がテンションを高めた。
  イヤでも脳みそが揺さぶられた。「フロム・エー」「エイビーロード」「じゃらん」の3つの
  メディアは湯島のラブホテルで生まれた。3事業の総売上高は458億円を超えている。

★たった1つの舌打ちが1000億円をフイにする 
 どんなにたいした発言ではなくても思いきり褒める。

★ブレストは小学4年の放課後だ 
 「あのさ〜僕さ〜」。ブレストの理想の雰囲気は子供時代・・・特にくらたは
 小学4年とぴったりだという。参加者それぞれが自由で馬鹿げた発言をしている。

★伝説となったフロム・エーのプレゼン!チョロQを会長・江副浩正の前に走らせた
 役員会議の席で、チョロQを走らせた。「江副さん、これをご存知ですか?」
 上手い具合に、江副の手におさまった。
 「知ってるよ。大ヒットしてるんだよね」
 「さすがですね。ご存知なら話は早い。チョロQと同じ発想でいこうと思ってるんです」
 つまり、軽薄短小。アルバイトも日本経済にとって重要な役割を担っているというのだ。
 江副はゴーサインを出し、アルバイト専門の「フロム・エー」は誕生した。
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by misejimai | 2005-12-13 05:33 | 本の帯