カテゴリ:レコード屋さん( 3 )


2008年 08月 04日

楽しい音 悲しい音

今日の店じまいは、下北沢のハイラインレコーズ。
レコードショップでもあり、またインディーズのレーベルだった。
BUMP OF CHICKENやNANANINEを輩出したことでも知られる。
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97年にオープン。
お店の運営母体である株式会社ハイラインレコーズは、スペースシャワーTVの子会社である。
去年5月にははZEPP東京で、10周年記念のライブイベントが開催。

そのときの前売りチケットの価格は2055円だったという。
「20周年に向かってGO!GO!」という意味が込められている。

20周年記念のイベントした翌年に・・・

お店の閉店というのは事情を知らない人にはもちろん分からない。
いつ閉まるかも定かではない。

「えっ、あんなに元気だったのに・・・」

亡くなった人に対する想いと似ている。



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取材をお願いしたのだが、代表の方からこんな
メールが返ってきた。

ハイラインの件で取材のメールいただいた
のですが、まだ何かを語るには生々しすぎて、
ちょっと話せそうにありません。
今回は見送らせていただきたいのです。
ご要望に添えずすみません、よろしくお願い
いたします。






お店のことは載せていいとのことなので、載せさせていただいた。








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店内を覆うカーテンの隙間から、見えた、試聴用のヘッドホン。
そこから音楽が再び流れるのはいつの日か
それとも、もう来ないのか

遠くで重機が夏のアスファルトを掘り起こす音が聞こえる
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by misejimai | 2008-08-04 19:57 | レコード屋さん
2006年 05月 27日

「今、どこで買っても困らないでしょう」

今日の閉店貼り紙は、熊本県にあるレコードショップ、マツモトレコード。
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下通り(しもとおり)と言われる、熊本の中核的な商店街の一角に佇む。
創業は昭和36年。45年の歴史を誇る、まさに街の顔だ。
もちろん、「熊本のレコード屋さん」と言えば、真っ先に「マツレコ」が出てくるほど有名だった。
また、アーティストたちにも名が知られていた。

25年前、父親の後を継いで2代目オーナーになった松本光一さんが、マツレコを
さらに変えた。

ライブホールを作り、メジャー・インディーズ問わずアーティストを呼んでのライブ。
「ユーミンとサザン、矢沢永吉以外はほとんど来た」(松本さん)
ステージには年間、60~70組のアーティストが出演。B’zにミスチル、
最近では平井堅やオレンジレンジなどもステージに立った。

さらに、PVや貴重な映像を上映するビデオコンサート。
サインやポスター、ステッカー、生写真などの特典。

そもそも立地場所が良かったとか、
当時はレコード店が絶対的に少なかったといったアドバンテージもあったが、
そうしたことにあぐらをかかず、専門店としての深い知識と、接客の良さで
客を増やしていった。
マツレコでレコード、CDを買う行為そのものが一時期の熊本の人々の共通認識であり、
通過儀礼だった。



以下はオーナー、光一さんとの話。

Q閉店の転機となったのは何ですか?
 タワレコの進出と、Windows 98の発売だね。CDが焼ける時代になった。

Q閉店に際し、同業者からは何と言われますか?
 もったいない、なんで続けないの?と言われます。
 でもみんな、閉店が正しいとは思っていない。間違ってはいないんだよ。

Q「間違っていない」というのはどうして?
  だって、どう考えても、個人のレコード屋に将来はないでしょ。悪い材料しかないんだから。
  (閉店を決めた)判断が早かっただけ。遅かれ早かれ、瀕死の重傷になる。
  その前に幕引きしようと。

Q今までマツレコを愛してくれたファンに一言
  お世話になりました。思っていた以上に店を愛してくれて、ありがとう。
  
Qこれから音楽を愛する人に一言
  今や音楽を会話の情報ツール、カラオケの練習のために聴くようになった。
  アーティストが好きだから、じゃなくて「音」でしか聴いていない。
  オレンジレンジの音楽聴いてる人だって、メンバーの名前知らないでしょう。

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閉店は大型店舗の
せいではない
みんなの音楽の楽しみ方が
変わっただけ
タワレコとて今や赤字
レコ屋の下火
ダウン・ロードの時代



※写真は友達の熊本在住のお知り合いに頼んで撮っていただきました。
 光一さんとのお話は了承の上、電話で僕がしました。
 あわせてお礼申し上げます。
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by misejimai | 2006-05-27 19:45 | レコード屋さん
2005年 09月 13日

カジヒデキに捧ぐ

渋谷・宇田川町界隈を通称「渋谷レコ村」と言う。
その中の一角にあったZESTレコーズが閉店していた



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渋谷系のド真ん中
ネオアコシーンの最先端だった
かつてはフリッパーズのカジヒデキも
バイトをしていた







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「カジ君、君が働いていたZESTが閉店したよ」

君もフリッパーズを解散したとき覚えているだろう

バンドの解散は
店にとっては閉店を意味する

多分 君らのことだから再結成なんて
未練がましいことはしまい
だが「悲しみ」というものは「死」が永久に続くから悲しいものだ
だから君もきっと 分かってくれると思う
いや 分かって欲しい
ほんの少し ほんの少しでいいから
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by misejimai | 2005-09-13 19:36 | レコード屋さん