カテゴリ:お米屋さん( 1 )


2007年 01月 18日

お米を研ぐことは日本の食文化です

e0030939_23202579.jpg今日の店じまいは江東区北砂、お米の専門店・臼杵(うすき)商店。
夫婦と娘さんの3人で営んでいた。

去年9月、創業50年を前に閉店。
ご主人が体調を崩し、これ以上店を開くことが出来なくなったからだ。
そろそろここを引っ越そうと思っている。
現在は向かいの果物屋さんのバナナとパイナップルが置いてある。













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今まで「めざにゅ~」「アド街」「ズームインSUPER」「クリック!」
など様々な番組で紹介されたという。
店のお母さんも、「今までいろいろな番組でお世話になって・・・」と謝意を述べる。

このお店では、買った分だけその場で精米をしてくれた。
この店頭精米、パン屋の焼きたてパンをヒントに始めたという。
「お米も精米したてが一番おいしい」「少ない量から買えるから
助かる」と評判だったが、それ
以上にお客さんからこの店が愛されていた理由が、お米の
研ぎ方、美味しいお米の食べ方を教えてくれたところにあった。

研ぐときは横着をせず、手の平で米粒同士をこすり合わせる
ようにリズミカルに、心を込めて米粒を磨く。
お米は大きな釜で炊くのが一番。濡れた布巾をかけて空気に
触れないようにしておけば美味しく食べられる。






また「コメを研ぐのは食文化である」として、コメを研ぐことの意味も教えてくれた。
英語で「米を研ぐ」は「wash rice」。しかし、これでは“らしさ”は出ない。米文化のお隣・韓国でもお米は「洗う」という言葉に相当する言葉しかないらしい。
やはり「研ぐ」は「研ぐ」なのである。
つい最近まであったお店のホームページの名前は「愛をコメて」だった。

ご主人は言う。
「自分の力だけじゃできなかったけど、いい奥さんといい娘がいてくれるからがんばれた」。


お店は、砂町銀座商店街にある。
戸越銀座、武蔵小山、中野ブロードウェイ、ハッピーロード大山、巣鴨地蔵通り商店街と
まだまだ元気な商店街の中でも道が細いため、道の両側に目線が届く。アメ横よりも道が
細い。
人の波に触れながら歩く。
美味しそうな匂い。
人の笑顔。
売り子の声。
五感に響く商店街。
また1つ、店が消えた。

往時の頃の写真をお借りした。e0030939_23234756.jpg











黄色い閉店の貼り紙は、値段を書いたり、いろいろ書くためのものであった。
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by misejimai | 2007-01-18 23:34 | お米屋さん