2006年 06月 30日

追憶・庭で、ウンコを鍋で煮たため閉店-そして昨日

東京・中野区弥生町、川島商店街。
台紙に自分で糊をつけ、スタンプカードを貼ってポイントを集めるシステムが残っている、
由緒正しき商店街。
中央には信金や公園や珈琲館があり、午後の賑やかな時間帯にはポールモーリア・サウンドが
BGMで流れている、いわゆる定番の商店街。

ここで昨年夏、持ち上がったのが、異臭騒動だった。
異臭のもとはウンコ。
それも、自分のウンコを煎じ煮詰める「排泄物おじさん」(57歳)の仕業だった。

商店街から10メートルも離れていないアパート、その屋根駐車場の地面に置いた鍋の中に、
自分のウンチと残飯を入れて一緒に煮るという古代人も考え付かなかった奇怪な行動。

煮詰めたものを何か地球のために役立てるのかと思えば、約1メートル四方の穴を掘って
埋めるだけ。

本職は司法書士という57歳の彼が排泄物おじさんとして有名になったのは2年半前。
周囲に立ち込め始めたウンチの臭いによって暑い日も窓を開けることができず、洗濯物も干せなくなってしまった。
ある住民は家に臭いが入らないように、 玄関を二重扉にし始め、さらに住民の1人は朝の日課として、男性宅近くに消臭剤をまき始める始末。

住民も辞めてもらうよう注意をしたのだが、おじさんは「自分は、迷惑なんかかけてない!」の
一点張り。
が、そこは素直な小学生や中学生、下校時など彼の家の前を通るときは「こんにちは」の挨拶代わりに「くっせぇ~」と言いながら通り過ぎていた。

実質的な被害はみるみる増加。
客足の減少、
アパート入居者の契約見合わせ、
貸し店舗テナントの解約、
防臭扉の設置・・・

そして、さらに実害が出たのは2004年3月のこと。
排泄物おじさんのアパートの前にある雑貨屋、「きゃろっと」が閉店したのだ。

中野区商店街連合会「ハートビートなかの」のホームページには、その「きゃろっと」の情報が
残されている。
以下、原文のまま。

「ファンシーショップ《きゃろっと》は、本社(有)サン・どあ~るのアンテナショップとしてここ川島商店街にショップを構え、ファンシーグッズを販売しております。また本社(有)サン・どあ~るは中央官庁を主体として幅広く販売網を駆使し、ドイツのフェイラー(タオル製品)を直輸入販売
価格を市価の2割引にて御提供申し上げております。フェイラーのハンカチにつきましては国内で販売していない商品が数多く大変好評を頂いております」


だが残念ながら、「子供が悪臭や気味悪がって来なくなった」と閉店した。


昨年夏にワイドショーに取り上げられたことから、半ば観光地化した川島商店街。
「ウンコおじさんの家の前でカレーを食べようオフ会」が開かれることもあった。

だが、物見遊山の人足も少なくなり、他力本願ではなく(笑)、
いよいよ本腰を入れて商店街の復興に乗り出さなくてはならない真夏の騒動から1年。

昨日の午後、彼のアパート共和荘に規制線が張られ、ついに家宅捜索が入った。
東京都環境確保条例違反容疑である。

もともと条例、悪臭は規制できるのだが、あくまで事業所や工場が対象。
「そもそも庭に排泄物をためる行為を想定していない」ということで住民、警察、行政三者の
お手上げ状態が続いていた。

だが、 あの騒動からというもの、
近所の住民らの苦情を受け、区が悪臭を出さないよう指導や警告、命令を出したにも
かかわらず、おじさんは煮ることを辞めなかった。

そのため、警視庁の生活環境課が動いた。
現在、おじさんから事情を聴くなどして、ごみ放置の動機や経緯などを調べているという。


彼がウンコを煮ていた理由は結局のところ何だったのだろうか。
創価学会への嫌がらせとか、遺産相続のトラブルで、
兄弟を寄せつけない為に匂いのバリアを張っていると言われている。

だが、警察はその理由をユルユルではなく、カチカチに明らかにしてほしい。
こびりついて離れない心の老廃物を落としてほしい。
黄色、ではなく白黒つけてほしい。消化不良にならないように。
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by misejimai | 2006-06-30 22:03


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