店じまい・店びらき ~閉店のヘキレキ~

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2006年 06月 16日

村上里佳子のお店が閉店

これからは有名人のお店の閉店についても記録・記憶していきます。
ただ書き綴るだけなので、ブログではなく、もはやメモ代わりになってしまいますが、ご容赦を。


まずは村上里佳子のお店。

代官山の一角に、子供服ブティック「TOM‘S KIDS」をオープンさせたのは97年12月4日。

彼女が子供服を作ろう、と考えたのはその2年半前のこと。

子供を生むとき、ある産院で同世代の専業主婦Aさんと会話が弾んだ。

その主婦とは4日違いで子供を生んだのがきっかけで知り合い、親友になった。

「なんだか子供に着せたい洋服がないね」

「じゃあ、作っちゃおうか」

新米ママは、子供を生んでみて初めて自分が着せたい子供服が全くないことに気づいた。

そこで2人は会社を興そうと奔走。

Aさんは結婚前に舞台衣装の仕事をしていたことも役に立った。

そして里佳子の友人にも助けられたりしながら、
ついに2人で「N&M works」という会社を起業した。

ブランド名のNとMは、里佳子の長男とAさんの娘さんのイニシャルを取ったものである。

Aさんは経営者兼デザイナー。里佳子は事実上の店長である。

「TOM‘S KIDS」で扱っているのは、タレントショップとはとても思えない、しっかりとしたもの。

Tシャツからワンピースまでシンプルなデザインのものが中心で、20種類以上。

値段は800円から2万円くらい。製品はもちろん手作りで、なくなれば「売り切れ御免」だ。

当時里佳子は31歳。

俳優・渡部篤郎と94年に結婚、子供にも恵まれ、主婦として多忙な日々を過ごしていた。

もちろん本業のタレントとしても2本のレギュラーに映画、CMと大活躍。

それに加えてこのブティック。

店に出る日は早くに起きてご飯を作り、幼稚園まで子供を送り、家に戻って掃除をし、

その後店の開店準備をし、店長を務めるという激務をこなした。

ただ当初、里佳子の想いは「儲けようというより楽しもう」というものだった。

だが、オープン7年目の2004年7月末、「TOM‘S KIDS」は突然閉店した。

近所のシヨップ店主に言わせれば、
「最近じゃ子供服のお店も増えちゃって、お客さんが散ってしまったのかもね」とのこと。

だが閉店の理由は別にあった。

Aさんはこれまで通り、小規模な店で、手作りの温かい感じの子供服を作ろうとしていた。

だが里佳子は人気とともに多角経営に乗り出そうとしていたのだ。

その予兆はあった。雑誌やテレビで2人の店が取り上げられてから全国から要望があって
通販を始めたのだ。

するとショップより断然、利益率が高かった。ショップは人件費や店舗の家賃、光熱費と
いろいろかかる。

そこで考え方の違いと、家賃の契約更新に当たる前に閉めようとなったのだ。

産院で知り合い、子供服について意気投合した親友ママ同士が始めたビジネスは、
順調であるがゆえに7年のときを経て、当初のささやかな夢から形を変え、ふたりの方向性が
浮き彫りになってしまった。


ピリオドを打ったの共同経営だけではなかった。

閉店から1年後の2005年、夫・渡部篤郎と離婚。

離婚届を提出したのはクリスマスが目前に迫る12月19日のことだった。

離婚の真相は様々な憶測が流れるが、やはりサイドビジネスの充実ぶりが新生活への決断に踏み切らせたという見方もある。
年商は今や10億円。もちろん通販でである。

残ったのは2人の子供と商才。

だが、「離婚してもオバさんだけにはならない」と記者会見で言ったように、

女40、今も愛を標榜し続けている。
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by misejimai | 2006-06-16 15:21 | 有名人のお店


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